【書評】眠る投資

疲れているはずなのに、なかなか眠れない。

寝ている途中で目が覚めて、寝た感じがしない。

思うように睡眠がとれなくてイライラしてしまうこともありますよね。

睡眠が大切だとわかっていても、満足のいく睡眠をとることって難しいですよね。

本記事を読めば、これまでのただの睡眠が変わります。

ただの睡眠を投資としての睡眠に変えることで、

高いパフォーマンスの発揮への備えとなるそうです。

この本は、東京TMSクリニック院長の田中奏多さんが書いた実用書です。

田中奏多さんは産業医、心療内科医、MBAの視点を持ち、

ビジネスマン、ビジネスウーマンを医療から支えています。

毎月決まって何日かは、やる気のない朝を迎えている私が、感じたこと気づいたことをもとに

本書の魅力をお伝えします。

眠る投資の要約と感想

睡眠の重要性

なぜか今日は、腹の虫がおさまらない。いつもなら流せるのに、当たってしまった。

気持ちの切り替えがうまく出来ない時がある。

とういう経験はありませんか？

人間には、心の波と体の波があり双方の波は連動しています。

睡眠が足りないと、ちょっとのミスでも大きなミスと感じ、睡眠が整っていると、多少の失敗も

うまく切り替えることができます。

心の波は自分でコントロールできませんが、体の波はコントロールすることができます。

身体の波が安定しているかは、起きてから３～4時間後に眠気がないか、さわやかに頭が

動いているかで確認することができます。

また、睡眠不足はほろ酔い状態と同じです。睡眠を削ってまで頑張っても、

パフォーマンスは上がらず、むしろ低下してしまいます。

睡眠不足はほろ酔い状態と同じくらい覚醒度が低下します。

目覚めてから17時間が経つと、日本酒1合を飲んだ程度まで脳の反応性が低下し、

ミスが起こりやすくなくなるのです。

眠る投資とは？

眠る投資と言われても、いつもの睡眠との違いがわかりませんよね？

ただ睡眠時間が確保されていればいいのでしょうか？

睡眠の量ではなく睡眠の質を意識するのです。

「量」だけにフォーカスをして、平日に睡眠不足だからと、休日にお寝坊して寝る時間を

増やすよりも、疲れにくい体になるために、睡眠に投資をして生活リズムを整えましょう。

どう夜に休むのではなく、どう日中に動けるかにフォーカスした睡眠の取り方が重要です。

究極の眠る投資

睡眠の質を上げるために起きている時にできることは何があるのでしょうか。

意識がないときにできることは限られています。この本では、意識がある日中にできる

睡眠の投資術が紹介されています。

悩みや生活リズムなど、個人にあった睡眠投資術を気軽に見つけることができます。また、

どの睡眠投資術も簡単にできるものばかりなので、睡眠投資に興味がある方は、すぐに始めることが

できます。

睡眠は毎日積み重なるからこそ、投資としての睡眠と、そうではない睡眠に大きな差が

生まれます。つみたて投資のように、投資としての睡眠は1日だけでなく、1週間や

１ヵ月、１年と長くなればなるほど効果を発揮します。

投資は投資期間が長いと、一時的に相場が下落してもあわてずに中長期的な視点で

かまえることができます。

眠る投資を読んで変わったこと

朝の用事

平日は大丈夫なのですが、どうしても休日に寝だめしてしまう傾向にありました。私が率先して、

休日は、お寝坊の日にしていたので、子どもたちも土日はお昼近くまで寝ていたのですが…

今は、睡眠投資で、土曜日は家族で朝テニスを始めたので、土曜日も朝6時には起きています。

昼寝

月曜日は、子どもを送り出してから昼寝をすることが多かったです。

だいたい2時間ぐらいは寝ていました。　

それが、土日に生活リズムを崩さないことを意識して生活するようになってからは、

昼寝をしなくてもよくなりました。

朝食

これまでは、毎日、味噌汁を作っていましたが、顆粒出汁でした。

食べ物を感じる「味蕾」は、約10日で生まれ変わるというのが、どうしても気になって…

無理をしないように、ストレスにならないように、出汁を取ってみようと思うようになり

始めてみました。

眠る投資　まとめ

いい睡眠はいい人生をつくります。

この本には、いい睡眠を取るために簡単にできる方法がたくさん書かれています。

なぜか些細なことで相手に当たってしまう方、気持ちの切り替えが上手くできない方、

よりパワーアップしたい方も、ぜひ『眠る投資』を読んみてはいかがでしょうか。